機動性に富み、便利な乗り物であるバイクに乗る前に、次のことをよく考え実行するブー。
グッドライダーであるためには、まずよき社会人でなければなりません。法規を守るのは当然のことですが、お年寄りや子供の一人歩き、自転車を見たら進んでこの人々の通行を優先してあげる、あたたかい心の持ち主であってほしいものです。
自分を含めて人命の尊さを再認識することが大切です。一瞬の不注意が、わが身を傷つけるだけでなく、他人をも不幸のどん底につき落とすことにもなりかねないことを念頭におきましょう。
混合交通の中ではお互いに「譲り合う」ということが大切です。信号のない交差点では、優先車は相手の行動をよく見極めて、優先という立場におごることなく必要に応じて「譲り合う」ことも大切なことです。
運転者は、自分の運転には常に3つの責任を持たなければならないことを知ってください。刑事(懲役等)、民事(損害賠償)、行政(免許停止等)の責任がそれです。
人間の身体的な要因や生理的な要因、また、性格も運転に大きな影響を与えます。人間の生理や自分の性格についてしっかり認識して運転することが安全運転の基本です。
◆心身の状態
バイクを安全に運転するには、交通の状況を把握し、正しく判断し、操作することが必要です。体が疲れていたり、何か気をとられていたり、睡眠不足などにより、適切な判断や行動ができなくなります。
このように注意力が散漫になるような状態での運転はやめましょう。
◆人間の生理
どんなに心身が健全であっても、人間には、生理的な限界もあります。
例えば、明るい環境から暗い環境に移る場合、またその逆の場合、目の網膜の感度が徐々にその光度に慣れてきてものが見えるようになります。明るい所から暗い所に移る場合は、特に時間がかかるので、十分な注意が必要です。
また、動きながら物体を見る視力である動体視力は、速度が増すごとに低下し、さらに視野が狭くなります。こうした人間の生理的限界をよく知った上での運転が大切です。
◆性格と運転
運転者の性格も運転に大きく影響します。事故を起こす傾向が高いか低いかなどの心理的・精神的な適性を調べる検査がいくつかあります。機会があれば、適性検査を受けてみましょう。自分の性格をよく自覚して運転する事が大切です。