教習所で免許を取得し、一定の技術を学んでも、いざ交通社会に出てみると不安を感じることもあります。
しばらくオートバイから遠ざかってしまっていたリターンライダーの方、一定の運転技術をお持ちでさらに技術を向上させたい方はライディングスクールを受講し、専門家から学ぶことで運転の不安を払拭でき心に余裕持つことができ、自己流では気づかない新たな発見や、操ることの楽しさ、交通意識を高めることができます。
ここでは、「スズキ北川ライディングスクール」を紹介します。
ロードレースにおいて20年以上のキャリアを持ち、ルマン24時間耐久レースで優勝、世界耐久選手権で2年連続チャンピオンの実績を持つ北川圭一氏が主催し、講師には、国際A級ライダーにして大学教授で交通心理学者の山口直範(ただのり)氏を招聘。これまで16年のスクール実績があります。
世界チャンピオンの究極のレーシングテクニックから生み出されたライディングメソッドを体験しましょう。
北川圭一ライディングスクールの内容は、基本の運転技術を反復して練習することで、技術全般を向上することを目的にしています。これらを学ぶことで、普段の運転にゆとりを持つことができ、不測の事態に対し適切な対応ができるような講習となっています。
ライディングするうえで大切な「走る、曲がる、止まる」の各操作を受講生が全身を使って反復して練習することにより、身体にしっかりと叩き込み、バイクを適切に操作し、ゆとりを持った理想のライディングに近づけます。とにかく、たくさん走行するのが「スズキ北川ライディングスクール」の特徴です。
走行に入る前に、まず正しい乗車姿勢について。バイクを下半身でしっかりホールドし、上半身の力を抜きますが、加速、減速の際に「伏せる」「起こす」のフォームをとり、しっかり身体を使うこと。さらに、乗車時には運転に集中することを唱えます。集中することで立ちゴケなどの不注意ミスを防ぐことができます。
乗車ポジションについては、レーシングではリーンインなどの姿勢をとりますが、一般道の走行では基本的にはバイクの中心に乗る「リーンウィズ」で走行します。目線は、曲がる方向をしっかり見ることが重要です。
それぞれポジションの確認をし、慣熟走行を行います。その後、運転レベルにあわせて組分けされたグループ別にスラロームを行います。連続して避ける動きを経験し、障害物に対して全身を使って対応するトレーニングになります。まずは普通に目線を向けてパイロンを通過することからスタートし、次にアクセルをリズミカルに操作する走行を行い、さらにもう一段階、アクセル、ブレーキを効かせてパイロンを回避するメリハリのある走行へと進みます。北川氏をはじめインストラクターがチェックし、アクセルの開け締め、フロントブレーキをかけ、曲がるタイミングなどの指示が飛びます。「しっかり開けて、しっかり止まる」の、アクティブな動きを身体も使って繰り返して行っていきます。さらにスラロームの半径に制限を加え、オフセットされた領域でのトレーニングも行います。
一般道で突然の障害物や危機回避で重要なのは適切なブレーキングです。急制動では、加速しスピードがのったオートバイを、短い距離で安全に止めることを学びます。基本のフォームで、ブレーキを握った際にバランスが崩れないよう、スムーズなレバーの操作を行い、ニーグリップで下半身をホールドします。繰り返すことで反応が身につき、また自分のバイクの制動距離を把握することができ、突然の事故回避に役立ちます。
(*ブレーキをかけるときはしっかりアクセルを戻します。案外できていない受講生が多かったです)
(*休憩時間も講師陣に質問する受講生がけっこういらっしゃいました。みなさん熱心です)
(*スズキ車限定のスクールですが、お持ちでない方のためにレンタル車も用意されています)
加速からのUターンでは、低速で不安定になるところを全身でバランスを取りながら小さく回ることを習得します。ひとりひとりのトライを講師が見てアドバイスをするので、最初は不安でも次第に自身をもってオートバイを倒し込むことができるようになります。
まとめのコース走行は、これまで受講した内容を振り返ります。講師陣の走行を確認しながら受講者自身の技術向上が確認でき、ほとんどの受講生がメリハリのきいたライディングになりました。技術力の向上に応じて身体の動きも柔らかくなり、ライディングも気持ちにも余裕ができ、オートバイをより安全に楽しむことに繋がるでしょう。
男性40代/免許歴16歳で取得。インターバルがあり、コロナ禍に大型免許を取得。
教習所を卒業しましたが、運転技術に不安があり、教習所のコースのなかをもう一度走りたいという思いがありました。たまたまスマホを見ていたらこのライディングスクールを見つけたので遠かったのですが自走で参加しました。
午前の走行を終えて、Uターンなどはまだまだ苦手ですが、スラロームは教習所に通っていた頃よりは怖さが薄れ、自信を持もつ事が出来ました。
女性50代/免許は16歳から、38歳で大型を取得し、ブランクがあったが5月から乗り始めた(再リターン)
隼に10年間片思いをし、ようやく手に入れたので、大好きなバイクに乗るからにはライディング技術をイチから学びたいと思い、初めて受講しました。若い頃なら対応できたようなことが、どんどんできなくなって来ているんだなということも分かり、そんな「気づき」を感じられたことが収穫です。わからないことをしっかり勉強できてよかった。
男性40代/免許歴27年。他社の大型を所有し、今回は車両レンタル。
体験記事をみて受講しました、普段は他のライディングスクールにも参加して腕を磨いています、レーシングライダーがスクールを行うことに興味を持ち今回の受講することにしました。教習所をつかってのスクールは楽しく、動きを習得することで公道を走ることに自信がつき、交通安全につながると思います。
スズキ北川ライディングスクール
⇒ https://www1.suzuki.co.jp/motor/kitagawa/