バイク月間 SMILE ON 2016
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バイクとともに創る、ひとの住みやすい街づくり

朝夕を中心に、都市部や幹線道路では渋滞が慢性化し、大きな問題となっています。この交通社会の難問に、バイクは有効な乗り物です。占有するスペースが自動車よりはるかに小さくてすみ、省エネで環境にも優しい乗り物なのです。
機動性の高いバイクは、今の交通社会に欠かせないスマートな乗り物と言えるでしょう。しかし、バイクが安全に走れる空間は十分に確保されているとはいえません。また、駐車場も少ないのが現状です。交通インフラの整備も欠かせません。
そこで交通工学・交通計画を専門とする日本大学理工学部の稲垣具志助教に、都市の快適性を高めるためにバイクが貢献できること、通行のあり方などについてお伺いしました。

望まれるのは、バイクを活用できるルールづくり

歴史的に見て行くと、戦後の日本は、道路を造るときに「自動車・バイク」と「それ以外の乗り物」に分けてしまいました。これが海外とは違うところで、バイクの位置づけを明確にしないまま現在まで来てしまったことが、交通規制上曖昧になりがちな理由かもしれません。

通勤やビジネスにバイクを使う人が増えていますが、自動二輪車(51㏄以上の小型も含む)は原則、バス専用レーンを通行できません。原動機付自転車(50㏄以下)は、バス専用レーンを走ることができます。

こうしたバス専用レーンでの通行ルールを理解しているかどうか、ライダーにアンケートをとったところ、図のような結果になりました《【図】バイクの通行ルールに関する認識状況》。バイクがバス専用通行帯を通れないこと、バス二輪車専用通行帯を通れることはある程度正しく認識されていましたが、多くのライダーがバス二輪車専用通行帯以外のレーンも通行できると誤って認識していたのです。交通ルールや標識を正しく認識できていないのは、交通規制やその表現が複雑で理解することが難しいため。安全で円滑な走行のためには、分かりやすいルールの周知方法や正しく認識できる標識の示し方を考えていく必要があると思います。

【図】バイクの通行ルールに関する認識状況
バイクの通行ルールに関する認識状況
バス専用レーンでの通行ルールの理解についてライダーの認識状況を把握するため、アンケート調査を実施。 *「バス専用通行帯規制区間における二輪車の通行方法に関する認識状況分析」土木学会論文集D3(2014)より
バス二輪車専用通行帯※とは?
バス二輪車専用通行帯
バス専用通行帯の標識と補助標識によって、二輪車も通行できるレーンになっている。このようにバス専用レーンを二輪車が走行できれば、車やトラックなどに混じることなく安全に走行できる。※交通法令には存在しない用語ですが、便宜上この表現を使用しています
助教 稲垣具志(いながきともゆき)氏日本大学理工学部交通システム工学科
助教 稲垣具志(いながきともゆき)

海外で見られるバイクの交通・駐車場事情

ユニバーサルな視点で考え、バイクを安全で、快適に走れるようにすることが大切です。ヨーロッパでは乗用車やバス、バイクなどを上手に共存させて都市の渋滞を緩和し、円滑な走行を実現しています。

例えばロンドンでは、バイクも走行可能なバスレーンをしばしば見かけることができます。文字が読めない人でも分かるように、標識は絵文字表記です。走行できる時間帯も日本より長いところがありました。バイクを停めやすい駐車場もたくさんあります。道路の左側に、自動車とは別にバイク専用の駐車スペースを確保していたり、都市でバイクを使いやすい環境が整っていました。

文化の違いはありますが、日本でもデパートやビルの地下などにバイク専用の駐車スペースを設けて積極的にアピールすれば、事業側にもメリットに働く可能性があると思いますし、ライダーのストレスは大きく減るでしょう。

世界のバイク駐車事情ロンドン世界のバイク駐車事情ロンドン
道路脇に自動車の駐車スペースだけでなく、二輪車を縦に並べて停められる駐車スペースを確保している。(写真:稲垣氏提供)

災害時に活躍が期待されるバイクの高い機動性

東日本大震災の後、日本ではバイクが注目を集めています。災害時の初期の情報収集は大切なことですが、情報の伝達や救援物資の配送などにフットワークの軽いバイクは活躍が期待できます。道路やビルの被災状況などのデータを送ったり、Wi-Fiの基地局や給電可能な災害対応型の機器を積むこともできます。被災者の早い発見にも役立つでしょう。

今後は、幅広い有用性が期待できるバイクを理解した、優しい街づくりが望まれます。

[ 読売新聞 2016年8月19日掲載情報 ]

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掲載期限:平成29年9月12日まで

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