バイク月間 SMILE ON 2016
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バイク通学に欠かせない交通安全教育

毎年8月19日は内閣府の制定した「バイク(819)の日」。全国で交通安全のイベントや活動が行われ、事故撲滅を推進するとともに、バイクの楽しさや有用性を伝えています。通学の負担軽減からバイク通学を許可している高校もある中、教育現場ではどのようにして交通安全への意識を高めているのか。その取り組みをお伝えします。

事故を未然に防ぐ意識作りを徹底

千葉県北東部に位置する匝瑳(そうさ)市は、九十九里浜を望む自然豊かな地。それゆえに公共の交通機関だけでは通学が不便な高校もある。市内だけでなく、市外各地からも生徒が通学してくる県立匝瑳高等学校では、一定の基準を満たす2、3年生を対象に原付バイクの利用を許可している。

「家から学校までが10㎞以上ある生徒についてはバイク通学を認めています。また、電車通学をしている生徒のうち、家から最寄り駅までの距離が6㎞以上ある場合も、駅までのバイク利用を認めています」

説明してくれたのは、生徒指導部の平山尚樹先生。往復3時間もかけて電車通学する生徒もいれば、電車の乗り換えがうまく合わず、1時間も駅で待たなければならない場合もあるという。保護者に送り迎えをしてもらわなければいけなくなる場合もあり、バイク通学には時間の短縮や保護者の負担を減らせるなどメリットは多い。
一方で心配なのは事故だが、匝瑳高校では長年バイク事故はゼロだという。

「普段から交通安全の指導を徹底していますし、バイク通学者を対象に、毎年1回日本二輪車普及安全協会や匝瑳警察署の方と連携し、八日市場自動車教習所にて交通安全講習会を行っています」

スラロームや一本橋での運転実技、タイヤの空気圧や溝、ブレーキの調整など、バイクの点検などについても指導を受ける。講習会を受ける前と後では、交通安全に対する生徒の意識が変わると、平山先生は話す。

「どういう道だと運転が難しいか、どれくらいブレーキがゆるんでいると危険かなど、生徒たちには気付きも多いようです。事故を起こさないためにはバイクという乗り物自体への理解を深めることも大切ですが、講習会ではその点もカバーしてくれています」

学校としても、バイクは通学以外で利用させないことやバイク通学者の登校時間を20分早く設定し、時間にゆとりをもつことで安全運転を心がけてもらうなど、事故を未然に防ぐために細かな規定を設けている。その意識は生徒にも浸透しており、バイクに乗る生徒の方が交通安全の意識がおしなべて高いという。

匝瑳高校のバイク通学者が参加する交通安全講習会の様子匝瑳高校のバイク通学者が参加する交通安全講習会の様子
匝瑳高校のバイク通学者が参加する交通安全講習会の様子平山 尚樹先生
千葉県立匝瑳高等学校生徒指導部

外部機関とも連携し積極的に安全を推進

観光地としても名高い埼玉県秩父市にある県立秩父農工科学高等学校でも、通学に限り原付バイクの利用を認めている。家から学校までの距離が10㎞以上、電車通学の生徒は最寄り駅までの距離が5㎞以上あればバイク通学の対象だが、地形や街灯の有無なども考慮し、柔軟に判断しているという。

「秩父は山間部にあり、峠を越えて通学する生徒もいますし、夜には暗い道も多い。部活動で帰りが遅くなった生徒はバイク通学の方が防犯上安全な場合もあります」

そう話すのは、生徒指導部の今井教夫先生。傾斜の急な坂道がある地域もあり、ギアチェンジのできるバイクでないと通学が難しい生徒もいる。秩父特有のポイントは他にもある。

「冬場に雪などで路面が凍結する道路もあり、事故を防ぐためには、多少遠回りになってもより安全な道を選ぶという意識が重要です。道路状況によっては保護者に送り迎えをしてもらうことを勧める場合もあります」

こうした意識を生徒と共有するだけでなく、学校独自の交通安全教育や県教育委員会と連携した講習会も積極的に行っており、昨年12月からは、バイク通学者を対象に、日本二輪車普及安全協会や秩父警察署と連携し、秩父中央自動車学校にて実技指導を行う取り組みも始まった。

「学校で運転技術や危険な運転などを実技指導するのは難しいですから、関係各所と連携する意義は大きいです。実践的なプロの指導は生徒の評判もよく、皆意欲的に参加しています」と、今井先生は言う。

秩父では近所が皆知り合いだというところも多く、地域社会が一緒になって交通安全を守っていくという意識が醸成されている。地域の目という大きな支えもあり、ここ数年バイク事故は起きていないそうだ。

「バイク通学をしないわけにはいかない生徒もいる中、バイクに対して消極的な安全確保ではなく、積極的に安全推進を行っていこうというのが本校の方針です。事故が起きていない現状に油断せず、校外の方々の力をお借りしながら、この先も事故ゼロを継続していければと考えています」

バイク事故を未然に防ぐため、学校教育でカバーできない部分は外部機関との連携も積極的に行う。定期的な講習会は、交通安全への生徒の意識を保つ役割も担う。両校では、通学に伴う交通環境は異なるが、各々の厚みある交通安全への取り組みがうまく機能し、生徒の安全を守る確かな成果を上げている。

自動車学校にて実技講習を受ける秩父農工科学高校の生徒自動車学校にて実技講習を受ける秩父農工科学高校の生徒
匝瑳高校のバイク通学者が参加する交通安全講習会の様子今井 教夫先生
埼玉県立秩父農工科学高等学校 生徒指導部

[ 朝日新聞 2016年8月19日掲載情報 ]

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掲載期限:平成29年9月12日まで

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